アートキッズ最終回のレポート
3月20日日曜日、前回から4か月ぶりのアートキッズです。
前回は11月で、紅葉や落葉が見られる時期でしたが、気が付けばおだびの周りでも桜が見られる時期となりました。
アートキッズ最終回は、豪華2部構成で「紙バッグ作り」と「館内バックヤードツアー」を行いました。
参加者を2グループに分け、Aグループは前半「紙バッグ作り」、Bグループは前半「バックヤードツアー」、後半は内容を交代して行います。
↑紙バッグ作りでは、前に美術館で行っていた展覧会のポスターを折って制作します。簡単な折る手順と、のり、テープ、取っ手になるリボンで出来るので、折り方さえ覚えてしまえばどんな紙からでもバッグを作ることができます。
今回は、今までに作った作品やプリントファイルなどを入れる用に制作しました。
↑リボンを通してバッグが完成したら、好きな絵を描きます。最近はやっているゲームのキャラクターや、好きなものなど、思い思いに描いて、世界に一つだけのすてきなバッグができました!
↑館内バックヤードツアーでは、普段は入ることが出来ない収蔵庫や機械室、機材庫など美術館の裏側を探検します。見た事のないヒミツの部屋の前に置かれた、美術館にちなんだクイズを解きながら、作品を飾るだけではない美術館の役割を楽しく学んでいきます。
〔問題の例〕美術館では、作品を飾る時にワイヤーを使っています。このワイヤー1本で、何㎏まで吊るすことが出来るでしょうか?
①5㎏まで ②15㎏まで ③50㎏まで ④250㎏まで
(答えはこのレポートの最後にて)
ツアー中、参加者にとって機械室(館内の空調管理を担う部屋)がどうやら怖かったらしく、「お化けがでてきそう」「一人じゃ来れない…」などの声が聞こえてきました。
実は、おだびの学芸員をはじめ、スタッフもこの部屋(と、その付近)に一人で行くのはちょっぴり怖かったりします。恐らく、薄暗かったり、無音だったりすることが原因ですが……
1年間行ってきたアートキッズ、新型コロナの影響で中止になったり延期になったりと大変でしたが、最終回を終えることが出来ました。
今年度のアートキッズでは、作品制作を通じてものづくりの楽しさやアートの楽しさを感じて欲しいとの思いで行ってきました。参加者の保護者様からの感想の中に、
「第1回のお迎えに行ったときに、キラキラした目で出て来た姿を今でも思い出します」
とのお言葉がありました。アートキッズ参加者の中に、アートは楽しい!と思ってくれた子がいたようで、とても嬉しいです。
さて、令和3年度のアートキッズは終了しましたが、アートキッズはこれからも続いていきます。
今、次はどんな楽しいアート活動をしようかとワクワクしながら考えているところです。
来年度のアートキッズもお楽しみに!
〔問題の答え〕
③50㎏まで
なんと1本で50㎏まで吊るすことが出来ます。現アートキッズ担当者がぶら下がっても千切れない強度なんです。子どもたちの体重だと、もしかすると1本で2人ぶら下がっても千切れない…かもしれません。
※危険なので、展示室のワイヤーにはぶら下がったり、引っ張ったりしないでくださいね!