稲築東中学校 おだび探検ツアー!
朝から小雨降る5月6日金曜日、稲築東中学校の1年生、2年生の皆さんがおだびに見学に来てくれました!
今回は、おだびのすみずみまで探検しながら作品や館について楽しく学べるプログラム、通称「おだび探検ツアー」を開催しました。
館内4か所に設置されたクイズを探して解く、というシンプルなものですが、よく探さないと答えが見つからない、絶妙な難易度のクイズとなっています。
美術館でのルールを確認して、いざ、おだび探検ツアーの始まりです!
1問目は織田廣喜の代表作、「讃歌」についてです。
「讃歌」が描かれた時代は、大きなキャンバスを買うお金が無かったため、古いキャンバスを水に浸し、絵の具を剥がして縫い合わせ、この大きなキャンバスを作りました。
さて、この「讃歌」で縫い合わせてあるキャンバスの枚数は何枚?という問題。
実際に作品を見て数えてみるとどうも数枚にしか見えないのですが…
織田さん曰く、もっと多い枚数が縫い合わさっているそうです。
答えは展示室にありますので、実際に探してみてくださいね。
おだびの展示室4には織田廣喜本人をはじめ、家族の写真、作品などを多数展示しています。
その中から、織田廣喜の奥さんの名前と作品名の正しい組み合わせを探す問題が2問目です。
皆さん、部屋の隅々まで作品と写真、キャプション(作品の説明文)を見比べながら答えを探していました。
3問目は、エントランスに設置している「森の木琴」の問題です。
木でできたボールを階段状に並んだ木琴の一番上から転がすと聞こえる、どこかで聞いたことのある曲。その曲名を答えよ、というものです。
この曲は、とある大人気アニメでも使用されていたこともあるそうで、「聞いたことある!」との声が多くあがっていました。
当館では、ボールの貸し出しも行っていますので、ご来館の際に演奏してみてくださいね。
最後の問題は碓井郷土館内にある皿屋敷伝説の主人公「お菊さん」についてです。
「いちま~い…にま~い…」で有名な怪談の「皿屋敷伝説」。主人公のお菊は、奉公先の家宝であるお皿を無くしてしまいます。その無くしたお皿は何枚でしょう、という問題です。
有名な怪談というだけあり、郷土館の皿屋敷伝説コーナーは少しひんやりとした空気が漂い、恐る恐る近づく人も。
有名な怪談だけあり、話の最後を知っていた人も多く、それ以外にも展示室のお皿を数えた人、お菊にまつわるビデオを見た人など、それぞれがしっかりと答えを見つけることができました。
おだびの近くには、お菊が身を投げたとされる井戸が残っています。
お菊さんコーナーには、行き方の地図もありますので、おだびにお越しの際はぜひお立ち寄りください!
↑こちらは問題にない作品でしたが、とてもじっくりと見てくださっていて、うれしくなりました。
織田廣喜は、作品内に男性を描くことが滅多にないといわれていますが、実はこの作品には男性に見える人物が描かれているそうですよ。気づきましたか?
おだびが初めての人も、来たことがある人も、改めておだびについて知ることができる「おだび探検ツアー」。作品について初めて知ることもあり、なかなか新鮮だったのでは、と思います。
稲築東中学校1年生、2年生の皆さん、今回はおだびにお越しいただき、ありがとうございました!
次回は、じっくりゆっくり作品を見にきてくださいね!
おだびスタッフ一同、皆さんのご来館をお待ちしております。
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織田廣喜美術館では、市内学校をはじめとして、鑑賞プログラムを希望される団体のお客様のご相談も承っております。
くわしくはこちら(美術館HP)