アートキッズ1回目
6月19日(日)、令和4年度のアートキッズがスタートしました。
今年も、15名のメンバーが揃い、これから1年間一緒に色々な制作活動を行っていきます。
記念すべき第1回目は、「自己紹介名刺づくり」です。
今回は、描きやすいように大きめの画用紙に、名前、一言、好きなイラストや折り紙飾りをつけて、オリジナリティあふれる名刺をつくりました。
制作後は、名刺交換も行いました。
アートキッズ2回目
6月26日(日)のアートキッズでは、織田廣喜の作品鑑賞を行いました。
織田廣喜は、嘉麻市出身の画家です。23歳で二科展初出品、26歳で二科展初入選を果たしてから、32歳で二科賞、54歳で内閣総理大臣賞を受賞、92歳で二科会理事長を務めるなど生涯にわたり二科会と深く関わった人物です。
今回は、織田廣喜の代表作品≪讃歌≫(1950年)に描かれている登場人物のポーズを真似しながら、この絵がどんな場面なのか一緒に考えながら鑑賞しました。
作品の画面左下に横たわってる人物から、≪讃歌≫が「一大サスペンス劇」に見えたそうです。
真犯人は絵の中の誰なのか、展示室の中で議論が繰り広げられました。
作品の画面中央上部に、羽のようなものが生えた人物のようなものが描かれているのですが、よく見ると上半身と下半身の向きが不自然です。
アートキッズでは、この人物?の不自然なポーズが真似できるか、全員で試してみました。
靴を脱いでうつぶせになり、つま先が天井を向くように靴の履く部分をかかとに入れ、うまく固定すると似たようなポーズになりました。
アートキッズ3回目
梅雨が明け、暑い日が続く7月10日(日)に、3回目のアートキッズ「モダンテクニックであそぼう」が開催されました。
受講生のおよそ半数が絵の具を使ったことがないとの事だったので、絵の具の練習も兼ねて実施しました。
モダンテクニックとは、偶然にできる色や形で表現する技法です。本来は、中学校の美術の授業で扱う内容ですが、一つひとつの技は難しくなく、小学生でも楽しく扱うことができます。
「デカルコマニー」を試す受講生。
デカルコマニーは、絵の具を乗せた紙に別の紙を重ねて転写する技法です。別の紙を重ねたとき、強くこすったり紙を回したりすると、紙をはがしたときに不思議な模様が現れます。
また、紙を半分に折り、半分に絵具を乗せ、再度半分に折り開くと蝶の羽のようになります。開くまでどんな模様が出来るか分からない、サプライズ感が面白いようで、受講生に一番人気の技法でした。
「スクラッチ」を試す受講生。
スクラッチは、黒以外のクレヨンで、紙いっぱいに虹のように色を塗り 、その上から黒のクレヨンで塗りつぶします。その後、竹串やつまようじなどで黒い部分をひっかくと、下の色が見え、カラフルな色と黒の対比が楽しめる技法です。
黒を夜空に見立て、カラフルな色から花火を連想し、花火大会の絵を描く受講生が多く見られました。
「バチック」を試す受講生。
バチックは、クレヨンで描いた絵の上から、水で溶いた絵の具を乗せることで、クレヨンの油と絵の具の水分が反発し、クレヨンで描いた絵が浮き上がってくる技法です。
クレヨンで描いた部分は絵の具の影響を受けないので、背景の色塗りなどに向いています。
「吹き流し」を試す受講生。
吹き流しは、たっぷりの水で溶いた絵の具を紙の上に落とし、水滴をストローで吹き、樹枝状に絵の具を伸ばす技法です。水加減、吹く方向、吹く力などで様子が変わり一筋縄ではいかない吹き流しに苦戦する様子が見られました。
アートキッズ4回目 、5回目
カンカン照りで猛暑が続く8月7日(日)と14日(日)に、アートキッズ4回目、5回目が行われました。
今回は「こども二科展の作品制作①、②」です。
こども二科展は、二科会主催の全国的な絵画コンクールです。
コンクールへの挑戦は、おだび26年の歴史の中でも初めてです。
何を描くか考える受講生。
7日はアイディア出し、下書きを行いました。こども二科展の作品テーマは自由だったため、アートキッズ内でのテーマを「空想の動物」とし、ユニークな特徴を持つ動物を考えました。
集中して作品制作に取り組む受講生。
14日は、実際に画用紙に絵の具やクレヨン、色鉛筆などを使って描いていきます。
前回のアートキッズで練習したモダンテクニックも使います。(画像内では「バチック」を使用)
前回のアートキッズでは扱わなかった技法を自ら見つけ、作品に活かしていました。(画像内で「スパッタリング」を使用)
完成した作品(一部)
創意工夫が凝らされたすてきな作品が13点完成しました。
この作品を、こども二科展に出品します。
【結果は…】
令和4年度のこども二科展では、全国から1万3000点の応募があり、その中から1300点が入選したそうです。
なんと、アートキッズの受講生の中から1名、入選しました!